decide 自分の考え方やものの見方を発信していこうと、2012年12月にこのblogを立ち上げて少しずつ記事を書いていましたが、そんな時に「デジクリに書きませんか?」ということでお声がけいただき、2013年の9月から現在までの約10ヶ月、通算40回弱の記事を「日刊デジタルクリエイターズ」で書いてきました。

自分が物書きをしようと思った理由はいくつかあるのですが、その中でも「作る人と使う人」のように立場の異なる人同士の対話をもっと促進したい、ということが大きな目標のひとつ。

立場の異なる人の組み合わせは、他にも「エンジニアとデザイナー」「上司と部下」「発注者と受注者」「売る人と買う人」などIT業界の中だけでも、さまざまな組み合わせがあります。

これらのどの組み合わせにも「対話不足」があると感じていて、もう少し「対話不足」を解消することで、仕事が円滑に進んだり、目標通りのモノ作りを実現できたり、日々の仕事上での時間的ロスを減らすことができたり、きっと世の中は良い方向に動いていくはずだ、と考えています。

そこで、普段表立って言う機会が無い、もしくは言いにくいことを言う役割を負うことで「あぁ、なんだみんなそう思っていたのか」となり「実は、僕もこう考えていたんですよ」という形で距離感が縮まっていくのではないか?という想定です。

目黒のさんま」がそのひとつでした。この記事では、作り手が使い手に過剰な配慮をしてしまうあまり、使い手が求めているものと異なったモノ作りをしてしまう、ということを古典落語の「目黒のさんま」になぞらえて述べていました。

他にも、エンジニア視点の「[親愛なるデザイナーのみなさまへ](/dear-desingers/)」 受注者と発注者の双方の視点の「[変更と修正の適切な使い分け](/modify-or-correct/)」 などがあります。

このような形で、それぞれの見方に立ち、普段表面に出てこないことをあえて書くことで、それぞれの立場を理解し、距離感を縮めたい。異なる立場の方々の接点に立つ、そんな役割を負いたいという想いを持ってきました。

しかし、実際にはこれがなかなか難しい。それぞれの立場の視点で、普段表面に出てこないことを書こうとすると、どうしても批判的な表現になってしまう部分が多々あります。もちろん、批判的に述べるつもりはないのですが、表現が批判的になると、それを受ける側の立場の方が気を悪くするのではないか?自分の伝えたいことを十分に伝えることができないのではないか?という思いから、できる限り角の立たないような表現を探すようになりました。

また、自分が書いていることがどれだけの人の共感を得られるのか?を考えた時に、本来の自分の意見よりも最大公約数的な結論を求めるようになり、ますます論点がボケるようになりました。ボツにした記事もいくつかあります。

自分でもボケてきたなと感じていましたし、ある機会に前職の元上司から「ツッコミが足らんな」とも言われていました。まさに、自分自身が「目黒のさんま」を地で行く状態です、言葉選びをする過程で本来伝えたかったことも削ぎ落として、できあがった文章を読んでみるとキレがない、伝えたいことがバシっと伝わらないように感じる。

そんな時に、6月13日で自分の考えをはっきりと発信されている、「日刊デジタルクリエイターズ」のお二方の記事を見て強い衝撃を受けました。

日刊デジクリ[#3711] 虐げられた者たちの決意

お互いに敬意を表しつつ、譲れない部分は譲れないとはっきり表明する。これが今の自分にはできていないことだと気づかされました。この配信で相反する意見が述べられていましたが、それによる不快感を私は感じませんでしたし、むしろ清々しさを感じていました。

話は変わりますが、「常識」という言葉があります。英語では、”Common sense”といいますが、その成り立ちは日本と欧米では違いがあります。

日本で言う「常識」というのは、あるひとつの事柄に対して「他の人はどう考えるだろうか?きっとこう考えるだろう」という見方から形成されるのに対して、欧米では「私はこう考えている」ということを各個人が発信し、その集合によって形成される、そういった成り立ちの違いがあると感じています。

私自身は、”Common sense”のスタンスを取りたいと思いつつ、いつの間にか「常識」にとらわれていたのかもしれません。

自分の意見を発信して、100人中100人の共感が得られるわけがない、頭ではわかっているのですが、そこを恐れている。だとすれば、自分が自分の意見を書く意味なんてない。そう自分に言い聞かせて、これからも頑張って自分の見方や考え方を発信していきたいと思っています。

これからはそういうスタンスで臨んでいきたいと思っていますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

これまでは、積極的に呼びかけていませんでしたが、私の記事を読んだ感想など、いただければ幸いです。「共感する」とか「それはちゃうやろ!」とかどんな意見でも結構ですので、何か感じるところがあれば是非お願いしたいです。コメントでもTwitterでも、Facebookでも。

ただし、「それはちゃうやろ」的なコメントは、やんわり頂ければ幸いです、ガラスのハートなので。 ;)

photo credit: mattwi1s0n via photopin cc